秩父セメント(読み)ちちぶセメント

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「秩父セメント」の意味・わかりやすい解説

秩父セメント
ちちぶセメント

セメント会社。 1923年諸井恒平により創業。 34年の時点で月産能力7万t,54年で8万t,67年には 60万tと発展した。特に関東での市場占有率が高かった。近年はニューセラミックス製品を手がけていた。 94年 10月小野田セメントと合併し,秩父小野田となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の秩父セメントの言及

【埼玉[県]】より

…1900年大里郡明戸村(現,深谷市)に機械製では全国初の日本煉瓦工場が設立され,ここで生産された煉瓦は碓氷(うすい)トンネルなどの鉄道施設や,赤坂離宮や東京駅など多くの建物にも使用された。日露戦争後から大規模な製糸工場が増え,大正末には武甲(ぶこう)山の石灰岩を原料として秩父セメント(現,秩父小野田)が現在の秩父市に開設されたが,第2次大戦前までは,海に臨まないために京浜,京葉地域に比べて工業化の進展が遅れた。 戦後の工業化は1952年の県工場誘致条例がきっかけとなり,高度経済成長期に入ると,京浜工業地帯の過密化に伴って,豊富な用水,平たんな地形,交通の便にひかれて工場分散が進行した。…

【秩父小野田[株]】より

…販売シェアで日本最大のセメント会社。1994年10月,関東地方に地盤をもつ秩父セメント(1994年資本金56億円,売上高751億円)と西日本を地盤とする小野田セメントが合併して発足した。資本金347億円(1997年5月),売上高2774億円(1997年3月期)。…

※「秩父セメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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