日本歴史地名大系 「秩父別原野」の解説 秩父別原野ちつぷべつげんや 北海道:空知支庁秩父別町秩父別原野現在の秩父別町域とほぼ重なる地域で、一部南隣の妹背牛(もせうし)町域にもかかる。「撰定第一報文」に「チックシベツ」原野とあり、北西は雨竜(うりゆう)川、南は「オホウ」湿地(大鳳原野)、東は「セヨヒラ」山脈が境とされる。平坦で、面積六八七万七千二八八坪(約二三〇〇ヘクタール)は、のちの秩父別村にほぼ匹敵する。内訳は林地八〇・五パーセント、丘陵一一・四パーセント、笹野八・一パーセントで、湿地は記載がない。農業に適する沢地は林地および笹野と付記されている。明治三〇年(一八九七)整版の五万分の一図には秩父別原野という湿地が、のちの秩父別村から妹背牛村にかけて描かれ、大正五年(一九一六)の測図では秩父(ちつぷ)原野とあり、のちの妹背牛村の大鳳(おおほう)川以北、西秩父別屯田兵村の給与地近くまで広がって描かれている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by