移民労働者問題(読み)いみんろうどうしゃもんだい[ドイツ]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「移民労働者問題」の意味・わかりやすい解説

移民労働者問題[ドイツ]
いみんろうどうしゃもんだい[ドイツ]

1950年代から 60年代にかけての旧西独の高度成長は,大量の外国人労働者 (主としてトルコ人) により支えられていた。政府は彼らを,やがては帰国すべき「一時的滞在者」として扱う姿勢をとっていたが,多くの者たちはそのまま定住して「移民」となり,ベルリンのクロイツベルク地区のような,自身のコミュニティを形成していった。西欧社会におけるイスラム共同体の存在は,双方にとって初めての体験であり,このことは西欧側には民族・宗教政策の見直しを,イスラム側には「西欧化」の問題を突きつけている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む