程野村(読み)ほどのむら

日本歴史地名大系 「程野村」の解説

程野村
ほどのむら

[現在地名]吾北村清水上分きよみずかみぶん 程野

現吾北村の最北部、戸中とちゆう(一二六一メートル)の南斜面、えだ川上流域の標高五〇〇―九〇〇メートルにかけての急傾斜地に立地。上八川かみやかわ村の枝村で、北は土佐郡戸中村(現本川村)

天正一八年(一五九〇)の後山小川村地検帳には清水内ホトノヽ村として二三筆が記され、当時は清水村内の集落とされていたことが知られる。また村内には吉野川流域の土佐郡本川ほんがわ(現本川町)もり(現土佐町)方面への交通の要路として「トチウクチ」「休場石」などの地名もみえる。上八川川沿いの村々からは離れていながら、江戸時代には清水村から分離して、上八川郷九ヵ村の一とされたのは、要路に位置したためで、上八川郷庄屋の統括下に置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android