稲庭岳(読み)いなにわだけ

日本歴史地名大系 「稲庭岳」の解説

稲庭岳
いなにわだけ

浄法寺町の北西端近くにあり、標高一〇七八メートル。山頂近くに駒形こまがた神社がある。「邦内郷村志」に稲庭山とあり、「嶺上安置稲荷、堂三尺四面、邑老伝云、大同年中建立不伝来歴、再興棟札、明和八年」と記され、四方眺望が詳記される。「新撰陸奥国誌」に「山は峻抜にして山気変替し、瞬息の間に雨を降す、然れとも脚東西二里南北三里に及ひて八分以下は嶮ならす、草莽曠原に斉しき所あり(中略)山に良村あり山菓あり、詣る者樵る者常に多し」と記し、山頂に稲荷神社があるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報