日本歴史地名大系 「浄法寺町」の解説 浄法寺町じようぼうじまち 岩手県:二戸郡浄法寺町面積:一八一・五六平方キロ二戸郡中央部にあり、南東は一戸町、南西は安代(あしろ)町、南端でわずかに岩手郡西根(にしね)町に接する。北東は二戸市、北西は青森県三戸郡田子(たつこ)町。町域の大部分は丘陵地帯で、北西に稲庭(いなにわ)岳、南に毛無(けなし)森がそびえ、そこから流れ出る水を集めて安比(あつぴ)川が北東流する。安比川にほぼ沿って鹿角(かづの)街道(浄法寺街道)が通り、その南を東北自動車道八戸線が走り、浄法寺インターチェンジがある。古代以来の巨刹桂清水(かつらしみず)観音天台(てんだい)寺は、糠部三十三観音・奥州三十三観音のいずれも三三番納めの札所として知られ、多くの人人の信仰を集めている。鎌倉時代の武将畠山重忠の三男重慶坊は鎌倉の浄法寺という寺の僧であったが、重忠が元久二年(一二〇五)誅せられた後、当地に隠れ住み浄法寺を姓としたと伝承され、これが地名となったと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by