稲村佐近四郎(読み)イナムラ サコンシロウ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「稲村佐近四郎」の解説

稲村 佐近四郎
イナムラ サコンシロウ


肩書
元・衆院議員(自民党),元・国土庁長官

生年月日
大正6年1月20日

出生地
石川県羽咋市

学歴
安田商工専卒

経歴
13歳の時農家から裸一貫でとび出し、上京。新聞配達や土工をやって30代で建設会社社長に。昭和38年石川2区から衆院に初当選、以来8期。46年通産政務次官を経て、52年福田内閣の総理府総務長官、58年中曽根内閣の国土庁長官を歴任。繊維族議員のボスとして、同郷の小田清孝撚糸工連元理事長と共に日米繊維交渉や衆院商工委員会で活躍。61年4月横手文雄民社党代議士(当時)らに働きかけた撚糸工連汚職で東京地検特捜部から取調べを受け、5月1日収賄罪で起訴、自民党を離党する。6月引退。平成元年11月東京地裁で懲役2年6月、執行猶予3年、追徴金500万円の有罪判決がでて、2年3月確定していた。

没年月日
平成2年7月29日

家族
長男=稲村 建男(石川県議)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「稲村佐近四郎」の解説

稲村 佐近四郎
イナムラ サコンシロウ

昭和期の政治家 元・衆院議員(自民党);元・国土庁長官。



生年
大正6(1917)年1月20日

没年
平成2(1990)年7月29日

出生地
石川県羽咋市

学歴〔年〕
安田商工専卒

経歴
13歳の時農家から裸一貫でとび出し、上京。新聞配達や土工をやって30代で建設会社社長に。昭和38年石川2区から衆院に初当選、以来8期。46年通産政務次官を経て、52年福田内閣の総理府総務長官、58年中曽根内閣の国土庁長官を歴任。繊維族議員のボスとして、同郷の小田清孝撚糸工連元理事長と共に日米繊維交渉や衆院商工委員会で活躍。61年4月横手文雄民社党代議士(当時)らに働きかけた撚糸工連汚職で東京地検特捜部から取調べを受け、5月1日収賄罪で起訴、自民党を離党する。(撚糸工連事件)6月引退。平成元年11月東京地裁で懲役2年6月、執行猶予3年、追徴金500万円の有罪判決がでて、2年3月確定していた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲村佐近四郎」の解説

稲村佐近四郎 いなむら-さこんしろう

1917-1990 昭和時代後期の政治家。
大正6年1月20日生まれ。建設会社社長から,昭和38年衆議院議員(当選8回,自民党)となる。52年福田内閣の総理府総務長官,58年第2次中曾根内閣の国土庁長官。61年日本撚糸(ねんし)工連からの収賄容疑で起訴され,政界をしりぞいた。平成2年7月29日死去。73歳。石川県出身。安田商工専門学校卒。本名は左近四郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android