稲荷の鳥居を越える(読み)いなりのとりいをこえる

精選版 日本国語大辞典 「稲荷の鳥居を越える」の意味・読み・例文・類語

いなり【稲荷】 の 鳥居(とりい)を越(こ)える

① (狐は稲荷鳥居を多く越すほど格が上がるという俗説から) 狐が年功を経るの意から、年功を経る。長年経験をつむ。
浄瑠璃相模入道千疋犬(1714)四「稲荷のとりゐこへたれば、神の位そなはって」
② 年をとってずるくなり人をよくだますことのたとえ。
洒落本・秘事真告(1757頃)塩町東辺「稲荷の鳥井を宙返りして越たやうな、背中のはげたかワイワイツンツクもあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android