稽古本(読み)ケイコボン

デジタル大辞泉 「稽古本」の意味・読み・例文・類語

けいこ‐ぼん【稽古本】

謡曲浄瑠璃長唄などの稽古に用いるとじ本。詞章曲譜を記入したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「稽古本」の意味・読み・例文・類語

けいこ‐ぼん【稽古本】

  1. 〘 名詞 〙 浄瑠璃、長唄などの稽古に用いる本。詞章だけのものと、詞章に節付けを記したものとがある。
    1. [初出の実例]「けいこ本のところどころへ〇や△や、いろいろな切かけをして覚たといふ奴だ」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)

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世界大百科事典(旧版)内の稽古本の言及

【義太夫節】より

…ところが人気曲は語る機会が多く,稽古用の本も需要が多いので,板本として刊行した。これを稽古本とか,多く五行に書いているので五行本とかいう。やはり需要が多かった道行,景事を何曲か収載した段物集と称する板本も刊行された。…

※「稽古本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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