積薪(読み)せきしん

精選版 日本国語大辞典 「積薪」の意味・読み・例文・類語

せき‐しん【積薪】

〘名〙
① たきぎを積むこと。また、多く積み上げたたきぎ。
※明六雑誌‐二九号(1875)自由交易論〈西村茂樹〉「実に積薪の上に坐するの想あり」 〔漢書‐賈誼伝〕
② (「史記‐汲黯伝」の「陛下用群臣、如薪耳、後来者居上」から) 後から来た者が重用され、前からいた者が不遇であるたとえ。
※本朝文粋(1060頃)六・申遠江駿河守等状〈平兼盛〉「久舜日。独抱積薪之歎

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「積薪」の読み・字形・画数・意味

【積薪】せきしん

積薪に坐するは自ら焚く恐れあり、危ういたとえ。また、加上の意に用いる。〔漢書、伝〕心(へんしん)(心狭し)、少(不満)無きこと能はず。上(しやう)に見(まみ)えて言ひて曰く、陛下群臣を用ふること積の如きのみ。後來の、上に居ると。

字通「積」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android