究竟一(読み)クッキョウイチ

デジタル大辞泉 「究竟一」の意味・読み・例文・類語

くっきょう‐いち〔クツキヤウ‐〕【×竟一】

最もすぐれていること。
「大のみ小のみ手斧鋸のこぎり遣りかんな、―の手裏剣と」〈浄・出世景清
この上なく好都合なこと。
必定ひつぢゃう久吉この内に忍び居るこそ―」〈浄・太功記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「究竟一」の意味・読み・例文・類語

くっきょう‐いちクッキャウ‥【究竟一】

  1. 〘 名詞 〙
  2. もっともすぐれたもの。随一
    1. [初出の実例]「くっきゃう一の手裏劔と」(出典:浄瑠璃・出世景清(1685)一)
  3. もっとも好都合なこと。絶好機会
    1. [初出の実例]「親御様の死なんしたをくっきゃう一のかこ付に」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android