随一(読み)ズイイチ

精選版 日本国語大辞典 「随一」の意味・読み・例文・類語

ずい‐いち【随一】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多数なか一つ
    1. [初出の実例]「至りて慳貪のふかき故に、十悪の随一、慳貪戒を犯ずるなり」(出典:貞享版沙石集(1283)七)
    2. [その他の文献]〔瑜伽論‐二〕
  3. 転じて、多くあるものの中の第一位。第一番。さきがけ。
    1. [初出の実例]「其ずい一の武士と世に名を取りしも理(ことはり)なり」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android