空おぼれ(読み)ソラオボレ

デジタル大辞泉 「空おぼれ」の意味・読み・例文・類語

そら‐おぼれ【空おぼれ】

とぼけたふりをすること。そらとぼけ。
我身こそあらぬ様なれそれながら―する君は君なり」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「空おぼれ」の意味・読み・例文・類語

そら‐おぼれ【空おぼれ】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 故意にとぼけたふりをすること。空とぼけ。そらおぼめき。
    1. [初出の実例]「物などいふ若きおもとの侍を、そらおぼれしてなむかくれまかりありく」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. 気ぬけすること。あっけにとられること。
    1. [初出の実例]「人違(ひとたがへ)なりけるかと、なみならず驚くものから、惘然(ソラオボレ)して立在(たたずむ)折から」(出典読本手摺昔木偶(1813)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android