デジタル大辞泉 「空蝉の」の意味・読み・例文・類語 うつせみ‐の【▽空×蝉の】 [枕]1 人間・世間・現世の意から「世」「世の人」などにかかる。「―世の人なれば」〈万・一七八五〉2 蝉の抜け殻の意から「むなし」「わびし」などにかかる。「―むなしき恋に身をやかへてむ」〈新古今・恋二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「空蝉の」の意味・読み・例文・類語 うつせみ‐の【空蝉の】 枕 ( 「空蝉」「虚蝉」という表記から「むなしい」の意が生じて ) 命、身、人、空(むな)し、などにかかる。[初出の実例]「御しつらひよりはじめ、ありしに変る事もなけれど、うつせみの空しき心地ぞし給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例