ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空間電荷」の意味・わかりやすい解説 空間電荷くうかんでんかspace charge 空間に分布する電荷。たとえば電子管で陰極から出る電子は陽極電圧が低いと,クーロン力によりあとからくる電子の進行を妨げ,陰極付近に電荷の分布 (電子雲 ) ができる。真空管や半導体は普通このような状態,すなわち空間電荷制限電流領域で作動し,電流の大きさが空間電荷に支配される。また,プラズマ中の諸現象や低いエネルギーの荷電粒子ビームのふるまいなどに対しては空間電荷波などが考えられ,空間電荷の効果が重要な役割を果す。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by