陽極(読み)ヨウキョク

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「陽極」の意味・読み・例文・類語

よう‐きょくヤウ‥【陽極】

  1. 〘 名詞 〙 二つの電極間に電流が流れている場合、電位の高い方の極。正の電極。プラスの極。⇔陰極。〔電気訳語集(1893)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陽極」の意味・わかりやすい解説

陽極
ようきょく
anode

電気分解溶液放電管などでは,電源から正電荷供給を受け,溶液または管の中へ正電荷を送り込む電極。電池では外部の負荷へ正電荷を供給する電極。陰極と対をなす。電気分解における陽極では,金属溶解,酸素の発生などの酸化が起る。真空管,放電管では電子を集める。ボルタ電池ダニエル電池,酸化銅電池では銅が陽極として用いられるが,一般に炭素棒が陽極として用いられることが多い。

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百科事典マイペディア 「陽極」の意味・わかりやすい解説

陽極【ようきょく】

正極,アノードとも。一般に陰極に対し正の電位にある電極。電気分解,気体放電では陰イオンアニオン)が,電池では外部回路を負電気が,陽極へ向かって流れる。電子管では陰極から放出される電子を受ける極をいい,電流は陽極から陰極へ流れる。多極管ではふつうプレートという。

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化学辞典 第2版 「陽極」の解説

陽極
ヨウキョク
anode

】電池の場合[同義異語]カソード】電気分解の場合[同義異語]アノード

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改訂新版 世界大百科事典 「陽極」の意味・わかりやすい解説

陽極 (ようきょく)

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世界大百科事典(旧版)内の陽極の言及

【電極】より

…電気化学系のアノードでは電極反応が酸化の方向に,カソードでは還元の方向に進行する。1対の電極のうち,電位の高いほう(より正の電位をもつ電極,すなわち正極)を陽極,電位の低いほう(より負の電位をもつ電極,すなわち負極)を陰極とよぶことも多いが,陽極とアノード,陰極とカソードは必ずしも対応するとは限らない。混乱をさけるためには陽極,陰極という語を用いないほうがよい。…

※「陽極」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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