穿ち(読み)ウガチ

デジタル大辞泉 「穿ち」の意味・読み・例文・類語

うがち【×穿ち】

穴をあけること。

㋐表に現れない事実・世態・人情機微を巧みにとらえること。
黄表紙洒落本などにみられる、江戸文学理念を示す語。人情の機微や特殊な事実を指摘し、特に遊里生活の手引き・案内とするもの。
新奇で凝ったことをすること。
「―遊びの御物好」〈浄・彫刻左小刀
遊女意地が強いこと。
女郎の張のつよいを―といふわいの」〈伎・天羽衣〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android