突きしろふ(読み)ツキシロウ

デジタル大辞泉 「突きしろふ」の意味・読み・例文・類語

つき‐しろ・う〔‐しろふ〕【突きしろふ】

[動ハ四]《「つきじろう」とも》互いにひざや肩などをつつき合う。また、相手をつっついて合図をする。
「子を知るはといふは虚言そらごとなめりなどぞ―・ふ」〈少女

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精選版 日本国語大辞典 「突きしろふ」の意味・読み・例文・類語

つき‐しろ・う‥しろふ【突しろう】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 ( 「しろう」は互いにし合うの意 ) 互いに肩や膝などをそっと突っつき合う。また、相手を突っついて合図をする。
    1. [初出の実例]「『これきき給へ』とてつきしろいて、つまはじきをし」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲上)
    2. 「たゆみなき御忍び歩きかなとつきしろひつつ、空寝をぞしあへる」(出典:源氏物語(1001‐14頃)花宴)

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