突支棒(読み)つっかいぼう

精選版 日本国語大辞典 「突支棒」の意味・読み・例文・類語

つっかい‐ぼうつっかひ‥【突支棒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つっかえにする棒。戸などを開かないようにしたり、物が倒れないようにささえたりする棒。
    1. [初出の実例]「頬っ端へお手を突(ツッ)かい棒の老木の松といふ身は宜(いい)が」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)初上)
  3. 転じて、ささえ、助ける人やもの。保護者。支援者。
    1. [初出の実例]「はかま着はつっかいほうが壱人つき」(出典:雑俳・川柳評万句合‐安永五(1776)義二)
    2. 「そんな、突っかい棒がないと、ひとりでは何も出来ぬのか」(出典:帰郷(1948)〈大仏次郎〉再会)

つっかえ‐ぼうつっかへ‥【突支棒】

  1. 〘 名詞 〙つっかいぼう(突支棒)
    1. [初出の実例]「そこに現はれた教師を見て心のつっかへ棒を発見し」(出典:白い壁(1934)〈本庄陸男〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android