窈然(読み)ヨウゼン

デジタル大辞泉 「窈然」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぜん〔エウ‐〕【×窈然】

[ト・タル][文][形動タリ]奥深くて、はるかなさま。また、奥深くて、かすかなさま。
「―たる空のうちに取り留めのつかぬ鳶色の影が残る」〈漱石・カーライル博物館〉

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精選版 日本国語大辞典 「窈然」の意味・読み・例文・類語

よう‐ぜんエウ‥【窈然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 奥深く暗いさま。
    1. [初出の実例]「観之窈然喪浮栄、初覚画意寓取舎」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)五・画馬引為福井敬斎君賦)
    2. [その他の文献]〔列子‐力命〕

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普及版 字通 「窈然」の読み・字形・画数・意味

【窈然】よう(えう)ぜん

奥深いさま。〔列子、力命〕窈然として際無く、天自(おのづか)ら會し、然として無く、天自(おのづか)ら(めぐ)る。天地も犯すこと能はず、智も干(をか)すこと能はず、鬼魅(きび)も欺くこと能はず。

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