鳶色(読み)トビイロ

デジタル大辞泉 「鳶色」の意味・読み・例文・類語

とび‐いろ【×鳶色】

の羽のような色。こげ茶色

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精選版 日本国語大辞典 「鳶色」の意味・読み・例文・類語

とび‐いろ【鳶色】

  1. 〘 名詞 〙 ( 鳶の羽の色に似ているところから ) 茶褐色。とび。
    1. [初出の実例]「外の色には煤竹、道にのれり。鳶色(トヒイロ)是につげり」(出典評判記色道大鏡(1678)二)

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色名がわかる辞典 「鳶色」の解説

とびいろ【鳶色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「暗いみの」としている。一般に、タカ科トビの羽のような暗い茶色のこと。江戸時代に流行した茶色の染色の一つ。植物題材にした色名が多い日本では珍しい。当時は人里の近くでも飛び回り、馴染みの深い鳥だった。トンビともいう。現代でも広い河原があると地域によっては都市部で見ることができる。空高く弧を描いて飛び「ピーヒョロロ」と鳴くのが特徴。鳶色の布地格子柄を染色した鳶八丈は有名。また「鳶色の瞳」「鳶色の髪」という使い方もする。

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