たち‐めぐ・る【立回】
- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
- ① あちこち歩きまわる。めぐり歩く。立ちまわる。
- [初出の実例]「この度ばかりこそ見めとおぼして、たちめぐりつつ見給へば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)
- ② 世の中に出て、人と交わって暮らす。
- [初出の実例]「人の身の上にさまざまのくるしみあり。これを忍ずば世に立めぐるべからず」(出典:十訓抄(1252)八)
- ③ 周囲をとりかこむようにして立つ。
- [初出の実例]「わがやどにさきたるむめのたちめぐりすぎてにいぬるひともみるらむ」(出典:躬恒集(924頃))
- ④ 時がたつ。年月がめぐり来る。
- [初出の実例]「今は早や吾述懐に終身悲しかるべき秋(とき)立ち囘(メグ)り」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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