立ち濡る(読み)タチヌル

デジタル大辞泉 「立ち濡る」の意味・読み・例文・類語

たち‐ぬ・る【立ち×濡る】

[動ラ下二]立ったまま雨などに濡れる。
「あしひきの山のしづくにいも待つとわれ―・れぬ山のしづくに」〈・一〇七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立ち濡る」の意味・読み・例文・類語

たち‐ぬ・る【立濡】

  1. 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 立ったままで濡れる。濡れながら立つ。
    1. [初出の実例]「東屋の 真屋のあまりの その雨そそぎ 我多知奴礼(タチヌレ)殿戸開かせ」(出典催馬楽(7C後‐8C)東屋)
    2. 「吾がせこを大和へやるとさ夜ふけて暁(あかとき)露に吾が立所霑(たちぬれ)し」(出典:万葉集(8C後)二・一〇五)

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