せこ(読み)セコ

大辞林 第三版の解説

せこ

〔人形浄瑠璃社会の隠語〕
箱。
〔厠かわやに箱を置いて大便を受けたことから〕 大便。 「 -場(=便所)」 「 -がふかしたうなつたゆゑ/滑稽本・浮世床 2

せこ

各人がたくさん飲めるように、また長く待たないでも飲めるように、大勢の人々のまん中に出した杯や銚子ちようし。 〔日葡〕

せこ

( 名 ・形動 )
〔役者・寄席芸人の隠語から〕
へたなこと。だめなこと。くだらないこと。また、そのさま。
少ないこと。けちなこと。また、そのさま。 → せこい

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精選版 日本国語大辞典の解説

せこ

〘名〙 酒宴の席で、客が気ままに酒を飲めるように、杯や銚子をいくつも出すこと。また、その杯や銚子。
※言国卿記‐文明八年(1476)八月一六日「予もせこの御しやく仕了」

せこ

〘名〙 (形動)
① いやしいもの。下品なこと。悪いこと。くだらないこと。また、そのさま。役者・寄席芸人仲間のことばとしても用いられた。〔名語記(1275)〕
② 少ないこと。無いこと。また、そのさま。役者・寄席芸人仲間でいう語。

せこ

〘名〙 人形浄瑠璃社会の隠語
① 箱。
② (上流社会で、古く厠(かわや)に箱を置いて大便を受けたところから) 大便。
※浮世草子・当世芝居気質(1777)一「どうぞせんぼを覚えたいものと心を付けて推量して見るに〈略〉せこかまってゐたといひいひ手をあらふを見ては便事(べんじ)にいたなとおぼえ」
③ 尻。
※洒落本・六丁一里(1782)「男色島 せこがりす」

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