立売堀南裏町
たちうりぼりみなみうらまち
[現在地名]西区新町二丁目
立売堀南側中之町の南にあり、新町遊廓の西大門から西に続く両側町。立売堀川が開削されてできた町で、明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図に町名がみえる。大坂三郷南組に属し、元禄一三年(一七〇〇)の三郷水帳寄帳では屋敷数二八・役数三四役で、うち年寄分・会所分各一役が無役。年寄は帯屋久栄。小売商店が多かったとされ、また南北に通る三本の筋の中間にある辻を井戸の辻と称し、新町遊廓の遊女が年季が明けたり身請けされて廓を出るとき、この井戸で足を洗って素人に戻ったと伝える(西区史)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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