立売堀(読み)いたちぼり

精選版 日本国語大辞典 「立売堀」の意味・読み・例文・類語

いたち‐ぼり【立売堀・鼬堀】

  1. 大阪市西区の地名立売堀川沿い江戸時代材木商が多く、新町遊郭が近くにあった。また、立売堀川のこと。西横堀川木津川を結んでいた運河。伊達堀。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「立売堀」の意味・わかりやすい解説

立売堀
いたちぼり

大阪市西区の中央に東西に延びるもと運河。東は西横堀川(現在は埋立て)から西の木津川を結び、延長約1.3キロメートル、幅16メートル。開削は1626年(寛永3)宍喰屋次郎右衛門(しぐいやじろうえもん)により完成。のち、堀沿いに木材の立ち売り免許を得て立売堀と名づけられ、江戸深川、熱田白鳥(あつたしろとり)とともに三大木場と称された。いたち堀の呼称は、大坂の陣での伊達(だて)氏の陣地の堀跡を伊達(いたち)堀と俗称したのが転用されたという。1956年(昭和31)復興区画整理により埋め立てられた。付近には木材、金属、機械工具の問屋が多い。

[位野木壽一]

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