立障・立触(読み)たちさわる

精選版 日本国語大辞典 「立障・立触」の意味・読み・例文・類語

たち‐さわ・る ‥さはる【立障・立触】

〘自ラ四〙
[一] (「たち」は接頭語)
① 干渉する。関係する。
滑稽本濡手で粟(1799)五「浄瑠璃世界と申て、娑婆にて音曲に達さわりし者」
支障となる。さまたげとなる。
和泉式部集(11C中)「難波がた入江のあしにたちさはる船とはなしになる我身哉」
[二] 霞や霧が立って、さまたげとなる。
※大斎院御集(11C初)「たちさはるしるしばかりぞあきぎりのうりふの山にものなれてける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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