音曲(読み)オンギョク

デジタル大辞泉の解説

邦楽で、特に大衆的、軽音楽的なもの。ふつう三味線などに合わせてうたう俗曲をいう。
邦楽で、楽器で演奏するものや人が歌うものの総称。音楽。「歌舞音曲
能楽などで、・働きなどの視覚的要素に対して囃子(はやし)などの音楽的要素のこと。

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百科事典マイペディアの解説

広義には音楽を意味する。しかし,時代や場合によってその用法は異なる。

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世界大百科事典 第2版の解説

日本音楽の用語。(1)最も広義には音楽の別称として用いられる。江戸時代の中期以降の音楽関係の書名に《音曲口伝書》など〈音曲……〉と使われている。(2)広く芸をさす。貴人の不幸などに際し一般人にもすべての鳴物の停止を命じて静粛に弔意を表しめる制令の〈歌舞音曲停止(ちようじ)〉という場合には,音楽を伴う芸能の意。(3)俗曲と同じく卑俗な音楽の意。寛政(1789‐1801)末ごろ,初代船遊亭扇橋のはじめた音曲噺(おんぎよくばなし)は,落語の間に下座(げざ)の三味線に合わせて歌をうたったもの。

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大辞林 第三版の解説

近世以降の邦楽。特に、俗曲。
音楽。 歌舞-の類厳禁
能楽などの総合芸能で、聴覚的要素を視覚的要素と区別する場合の呼称。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 楽器で演奏するものや人が歌うものの総称。現在では、多く、三味線に合わせてうたう俗曲をいう。
※名語記(1275)五「音曲にて、うたふをもうたとなづく」
※申楽談儀(1430)音曲の心根「人の前にて、道の者参会して音曲する、大事也」
② 能楽で、舞、働きなど視覚的要素の所作に対し、音楽的要素をいう。
※風姿花伝(1400‐02頃)一「能、物くさく成りたちぬれば、やがて能はとまる也。ただ、音曲・はたらき・舞などならでは、せさすべからず」
③ のどの調節、または声の変化(日葡辞書(1603‐04))。

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世界大百科事典内の音曲の言及

【俗曲】より

…明治初年の新造語で,雅楽に対して民謡,端唄,長唄,義太夫などの三味線音楽や,流行歌(はやりうた),箏曲など庶民の音楽を指した。明治中期以降は,寄席で演じる音曲の代名詞となった。代表曲は《深川》《奴さん》《大津絵》《かっぽれ》など。…

※「音曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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