濡手(読み)ぬれて

精選版 日本国語大辞典 「濡手」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐て【濡手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水に濡れた手。
    1. [初出の実例]「ぬれ手にて沫雪つかむ蕨哉〈重方〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)五)
  3. 情をかわす人。
    1. [初出の実例]「湯屋のならいに瘡掻き忌めば、あたりにちかづくぬれてもなし」(出典:咄本・鹿の巻筆(1686)五)
  4. ぬれて(濡手)で粟」の略。
    1. [初出の実例]「永年人間様の釣った魚を濡手(ヌレテ)で占めた復讐に」(出典江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android