日本歴史地名大系 「竜土村」の解説 竜土村りゆうどむら 東京都:港区旧麻布区地区竜土村東は六本木(ろつぽんぎ)、南は麻布桜田(あざぶさくらだ)町辺り、西と北は青山に限られる地域にあった村。旧地は芝愛宕下西久保(しばあたごしたにしくぼ)辺りの浜辺で、漁師が多く住んでいたため猟人(りようど)村といっていた。元和(一六一五―二四)頃御用地になって麻布領のうちに代地を受け、村名を竜土と改めたと伝える(風土記稿)。改めた理由は生業を変えたためと思われる。竜土神明社の縁起によると、古くは飯倉城山(現虎ノ門四丁目)にあったが村民とともに移転したという(風土記稿)。田園簿に竜土村とみえ、田方一石余・畑方二三石余、幕府領。元禄一〇年(一六九七)の検地で反別二町二反余、同一二年往還拡幅のため三畝余が上地となり、三田古川(みたふるかわ)町続きに代地を得た(風土記稿)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by