竜地村(読み)りゆうじむら

日本歴史地名大系 「竜地村」の解説

竜地村
りゆうじむら

[現在地名]双葉町竜地

かやヶ岳南麓の竜地台地末端部に位置する。穂坂ほさか路から甲府へ向かう最終の宿が竜地宿で、戦国期に武田氏の保護のもとに建設された。年未詳五月日の武田家朱印状写(明石伸夫氏所蔵文書)に「龍地新町」「龍地宿」とみえ、新町の屋敷所年貢・諸役・押立棟別などが免除され、新田開発と陣役に専励すべきことが定められている。竜地宿(本宿)の拡大に伴い、新町(新宿)の建設が行われたと考えられ、新町は新田開発の拠点とされ、しかも「陣役」(陣夫役もしくは伝馬役のことか)の負担が期待されていることは、同時に軍事動員の拠点となるべく繁栄が期待されていたことを示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

太陽フレア

太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...

太陽フレアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android