双葉町(読み)ふたばちよう

日本歴史地名大系 「双葉町」の解説

双葉町
ふたばちよう

面積:一八・八六平方キロ

甲府盆地北西部、かやヶ岳山麓の南西端からしお川氾濫原に位置し、西を塩川に区切られる。北から西は韮崎市、東は中巨摩郡敷島しきしま町、南は同郡竜王りゆうおう町・八田はつた村に接する。茅ヶ岳山麓台上は古来水が乏しかったのに対し、氾濫原は洪水に悩まされた。山麓末端部を南から北西にJR中央本線、ほぼ並行して国道二〇号(旧甲州道中)が通る。町名は昭和三〇年(一九五五)登美とみ村・塩崎しおざき村の合併時に、「栴檀は双葉より芳し」にちなみ発展を願って名付けられた。


双葉町
ふたばまち

面積:五一・四〇平方キロ

浜通り中央部に位置し、東は太平洋、南は大熊おおくま町、西と北は浪江なみえ町に接する。海岸部は北部が砂浜で、南部は断崖となっている。阿武隈高地から流れ出した前田まえだ川は町域を貫流して中浜なかはまで海に注ぐ。町域東部を国道六号とJR常磐線が南北に通り大動脈となっている。前田地内で国道六号から分れた国道二八八号(都路街道)山田やまだを通って郡山市へ向かう。国指定史跡の清戸きよとさく横穴群がある。

和名抄」の標葉しねは郡標葉郷であったとされ、中世に標葉氏領から相馬氏領に変わって以来、一貫して相馬氏の支配下であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「双葉町」の意味・わかりやすい解説

双葉〔町〕
ふたば

福島県東部,太平洋岸に臨む町。1951年新山町と長塚村が合体して標葉町として成立。1956年双葉町に改称。中心地区の長塚,新山は旧相馬領に属し,陸前浜街道宿場町西部は丘陵地帯で原野山林が多い。米作のほか畜産,製材酒造も行なわれる。南部の海岸の大熊町との境に東京電力福島第一原子力発電所がある。JR常磐線,国道6号線,288号線が通る。2011年,東北地方太平洋沖地震に伴う津波により大きな被害を受けた(→福島第一原子力発電所事故)。面積 51.42km2。人口 6932(2010),0(2015)。

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