竜塚古墳(読み)りゆうづかこふん

日本歴史地名大系 「竜塚古墳」の解説

竜塚古墳
りゆうづかこふん

[現在地名]八代町米倉

曾根そね丘陵上の通称竜安寺りゆうあんじ山とよばれる丘陵端、標高三六五メートル付近に立地する古墳。一辺約五二メートル、高さ約七・五メートル。現在知られるなかでは県内唯一の方墳である。墳頂部には一辺約二二メートルの段状のものがみられる。南側と西側の墳丘端には幅一〇メートル、深さ一メートルほどの窪みが認められ、周溝がめぐっていることが推定される。内部主体はまったく不明であるが、竪穴式石室が想定されている。築造年代については未発掘墳であるらしく、副葬品などが不明なため明らかにできないが、古墳が丘陵上の端部に築造されていることなどから、前期古墳の範疇のなかでとらえられると推定されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android