日本歴史地名大系 「竜宝寺」の解説 竜宝寺りゆうほうじ 神奈川県:鎌倉市植木村竜宝寺[現在地名]鎌倉市植木玉縄(たまなわ)城跡の東にある。曹洞宗、陽谷山瑞光院と号する。本尊釈迦如来。開山泰絮宗栄、開基は玉縄城主北条綱成。開山泰絮は越前永平(えいへい)寺一二世で、永禄四年(一五六一)没。「風土記稿」によれば初め香花(こうげ)院といい、植木(うえき)村山居(さんきよ)にあったが、天正三年(一五七五)三世関翁良越の時、北条氏勝が七騎谷(しちきがやつ)とよばれていた現在地へ移したという。同書所載の寛永二年(一六二五)八月一八日の大中寺松薫書状によれば、良達の時、宗論のため大応(だいおう)寺と改号、同年に再び竜宝寺となった。「北条記」には天正一八年の豊臣秀吉の小田原攻めに際し、時の住持良達が玉縄城に籠った氏勝と秀吉方の仲介をなし開城に至ったことを記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by