竜岡下村
りゆうおかしもむら
[現在地名]玉川町竜岡下
玉川町中央部の山村。北部は標高三〇〇メートル前後の山地で長谷村・御馬屋村・葛谷村に接し、東は楢原山系で鈍川村に接する。西の死入道峠(三七九メートル)を越えると、風早郡庄府村(現北条市)である。
慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の越智郡の項に「竜岡村 定水所、川有、野山有、林少有」とみえ、高七九九石五斗七升八合とある。もと南の竜岡上村と一村で竜岡村と称したが、享和二年(一八〇二)に分村した。分村当時の田畑面積は四二町三反余であった(享和二年「田畑野取帳」玉川町教育委員会蔵)。玉川ダムの建設(昭和四五年完成)により明見前・鍛冶屋・影野の三集落が湖底に沈んだ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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