端無(読み)はしなく

精選版 日本国語大辞典 「端無」の意味・読み・例文・類語

はし‐なく【端無】

  1. 〘 副詞 〙
  2. 思いがけなく、偶然であるさまを表わす語。はからず。ふと。ゆくりなく。
    1. [初出の実例]「四更ばかりに、はしなくまくらもたげて見やりたるに」(出典:俳諧・新花摘(1784))
  3. そのまま。ただちに。
    1. [初出の実例]「はからずも君が武徳灼然(いやちこ)なれば、はしなく陸(くが)に上る事かなはず」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例