競い立つ(読み)キソイタツ

デジタル大辞泉 「競い立つ」の意味・読み・例文・類語

きそい‐た・つ〔きそひ‐〕【競い立つ】

[動タ五(四)]
先を争うように立つ。「高層ビルが―・つ中心街」
先を争うように事を始める。
「此機に乗じて江刺むか回復なさんと―・ち」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「競い立つ」の意味・読み・例文・類語

きそい‐た・つきそひ‥【競立】

  1. 〘 自動詞 タ行五(四) 〙 互いに先を争うようにして立つ。先を争って事をはじめる。
    1. [初出の実例]「此機に乗じて江刺に対(むか)ひ回復なさんと競(キソ)ひ立(タチ)」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一二)
    2. 「多くの山嶽の峻しく競ひ立つのは其処だ」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉八)

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