最新 地学事典 「竹貫変成岩」の解説
たかぬきへんせいがん
竹貫変成岩
Takanuki metamorphic rock
阿武隈山地竹貫地方に分布する片麻岩質の高変成度岩。小藤文次郎(1893)は竹貫統(Takanuki Series)と呼んだ。御斎所変成岩とともに阿武隈変成岩と呼ばれる。鮫川花崗岩体を中心とするドーム状構造をもつ。主に泥質ないし砂質の片麻岩からなり,大理石・角閃岩・珪質片麻岩などが互層する。珪線石が普遍的に出現し,紅柱石や菫青石も産するため低圧・高温型とされてきたが,残晶状のらん晶石や内部が著しくCaに富むざくろ石が出現することなどから,広域変成作用の早期に10kbar以上の高圧条件があり,のちに低圧条件になったことが明らかになった。またSHRIMPによる年代測定から,約2,000Maから約200Maの砕屑性ジルコンを含む陸源堆積岩が約110Maに変成したことが明らかになった。
執筆者:田切 美智雄・廣井 美邦
参照項目:阿武隈変成岩
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

