普及版 字通 「竺」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 8画

[字音] ジク(ヂク)・チク・トク
[字訓] あつい

[説文解字]

[字形] 会意
竹+二。〔説文〕十三下に「厚きなり。二に從ひ、竹聲」とするが、字の初形が明らかでない。〔爾雅、釈詁〕の〔釈文〕に竺をまた篤に作り、〔書、微子之命〕の「篤くれず」の〔釈文〕に「本(もと)亦た竺に作る」とあって、篤の或る体であるらしい。〔楚辞、天問〕に「稷(しよく)(后稷)は維(こ)れ元子なるに 何ぞ之れを竺(どく)(毒)とする」とあり、毒の意に用いる。のち天竺(インド)の字に用いる。

[訓義]
1. 篤と同じ、あつい、てあつい。
2. 天竺、インド。
3. 竹と通じ、たけ。

[古辞書の訓]
名義抄〕竺 アツシ

[語系]
竺・篤tukは同声、もと同字であろう。〔楚辞、天問〕では毒dukと通用し、燠iukと押韻している。竺・篤を別の字とする説もあるが、〔汗簡〕に竺を〔古文論語〕に篤の義に用いるという。

[熟語]
竺域竺学・竺寒竺経竺乾竺国竺典竺土竺文竺法竺摯
[下接語]
天竺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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