普及版 字通 「笏(漢字)」の読み・字形・画数・意味
笏
10画
[字訓] しゃく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は勿(ふつ)。勿に・忽(こつ)の声がある。〔説文新附〕五上に「び士の(さしはさ)むなり」とあり、朝儀のとき帯にさす笏をいう。いわゆる手板。わが国では「しゃく」という。笏が骨と同音であることを避け、手板の長さが尺であるので、笏を尺とよんだ。
[訓義]
1. しゃく。
2. 字はまたに作る。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕笏 シヤク・タカハカリ
[語系]
笏・xutは同声。は祝や盟誓などの器を開する意。笏は束帯の間に強く挿(さしはさ)むもの、笏にはの声義を含んでいるのであろう。
[熟語]
笏撃▶・笏帯▶・笏袋▶・笏▶・笏帛▶・笏板▶
[下接語]
魚笏・玉笏・古笏・書笏・紳笏・笏・象笏・文笏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報