笠科郷(読み)かさしなごう

日本歴史地名大系 「笠科郷」の解説

笠科郷
かさしなごう

和名抄」高山寺本は「加左之奈」、東急本も「加佐之奈」と訓を付す。康治二年(一一四三)八月一九日の太政官牒案(安楽寿院古文書)に「土井出・笠科庄」があり、「上野国神名帳」利根郡に「従三位笠科明神」がみえる。片品かたしな川・片品村の「かたしな」は「かさしな」の転訛とみられ、「日本地理志料」や「大日本地名辞書」は、現在の片品村および利根村にわたる地を推定する。利根川支流の片品川が合流する左岸の崖上の現昭和しようわ森下もりしたに、もと御門塚みかどづかという前方後円墳があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android