普及版 字通 「笵」の読み・字形・画数・意味
笵
11画
(異体字)範
15画
[字訓] かた・のり
[説文解字]
[字形] 形声
声符は氾(はん)。〔説文〕五上に「法なり」とし、「竹に從ふ。竹は書なり。氾聲。古法に竹刑り」とし、竹刑の意とする。簡書は刑法の書。竹刑は析(とうせき)の作った古刑法の名とされるもので、〔左伝、定九年〕にみえるが、これを笵とよんだ例はない。笵は範型。(はん)はうつむけに覆う意があり、上から覆って型をとる。竹で枠作りすることを笵という。範は範(はんばつ)、出発式の儀礼として、車で犬牲を轢(ひ)いて修祓とする礼をいう。
[訓義]
1. かた、土で形を作るを型、竹で形を組むことを笵という。
2. のり、手本、軌範、範と通用する。
[熟語]
笵金▶・笵埴▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報