筑前物(読み)ちくぜんもの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筑前物」の意味・わかりやすい解説

筑前物
ちくぜんもの

筑前国 (福岡県) の刀工による刀剣。刀剣史上では,鎌倉時代初期の良西をもって筑前刀工の祖とする。『古今銘尽』その他の系図によると,文暦期の良西,その子孫の西蓮,入西,実阿,左らが知られ,そのうち良西,西蓮,入西,実阿の作品はきわめて少く,作柄は九州物に共通の古典的なものである。しかし実阿の子と伝えられる左 (銘に左の1字を切るのは左衛門三郎の略という) はいわゆる「正宗十哲」の一人で,相州物作風を出した。南北朝時代の筑前は左一派の刀工によって隆盛をきわめ,いずれも在銘の作品が現存する。室町時代になると筑前金剛兵衛盛高一派の時代となる。『銘鑑』では古く伝えているが,現存の作では応永 (1394~1428) 年紀のものが最古のようである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む