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相州物 そうしゅうもの

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

相州物
そうしゅうもの

相模国で作刀された刀剣。元来相州鎌倉には刀工はいなかったが,鎌倉幕府開設後,鎌倉時代の初期~中期に山城から粟田口国綱,備前から三郎国宗,福岡から一文字助真らの名工が下向して鍛冶を伝え,中期~末期に粟田口系の新藤五国光,国広,行光らの名工が出て相州物の基礎ができた。

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デジタル大辞泉の解説

そうしゅう‐もの〔サウシウ‐〕【相州物】

相模国の刀工の一派が鍛えた刀。鎌倉時代、鎌倉在住の新藤五(しんとうご)国光に始まり、その弟子岡崎正宗が大成。室町後期には中心が小田原に移り、末(すえ)相州物・小田原相州などと称された。

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百科事典マイペディアの解説

相州物【そうしゅうもの】

相模(さがみ)の刀工の作った刀剣の総称。相州鍛冶(かじ)は,鎌倉中期に備前,山城の刀工が相模に移住したのに始まると伝えるが,後に出た新藤五(しんとうご)国光が事実上の祖。

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世界大百科事典 第2版の解説

そうしゅうもの【相州物】

相模国(神奈川県)に在住した刀工によって作られた刀剣の総称。相州鎌倉は1192年(建久3)源頼朝によって幕府が開かれてから栄えたが,刀工に関しては最古の刀剣書《観智院銘尽》に,すでに保元(1156‐59)ころ,沼間(逗子市)に三浦氏の鍛冶で〈三くち丸〉を作ったという源藤次(げんのとうじ),同じく〈あおみどり〉〈咲栗(えみぐり)〉を作ったという藤源次(とうげんじ)らがいたことが記されている。しかし,これらの刀工の作は現存せず,事実上は鎌倉中期に山城国粟田口派の国綱,備前国直宗派の国宗,一文字派の助真らが鎌倉に移住したことによって相州物の歴史は始まるといえる。

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大辞林 第三版の解説

そうしゅうもの【相州物】

相模国の刀匠の鍛えた刀剣類の総称。鎌倉幕府開設後、備前・山城などから鎌倉へ移住した刀匠に始まる。幕府滅亡後衰退したが、のち同国小田原へ移った一派には作刀が多く、小田原相州と称する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

相州物
そうしゅうもの

相模(さがみ)国(神奈川県)でつくられた日本刀の呼称。鎌倉・南北朝時代(13~14世紀)には鎌倉が、室町後期(16世紀)には小田原が中心地となった。開祖には諸説あり、建長(けんちょう)年間(1249~56)京の粟田口(あわたぐち)派の国綱が北条時頼(ときより)に召され、鎌倉へ下向(げこう)したのに始まるとするもの、また備前(びぜん)国(岡山県)から三郎国宗(くにむね)や一文字助真(すけざね)が移住したという説もあるが、新藤五国光(しんとうごくにみつ)に永仁(えいにん)元年(1293)ほかの紀年作があるところから、開祖を国光に置くのが妥当であろう。その弟子五郎入道正宗(まさむね)によって相州伝の作風は完成されたが、それは硬軟の鉄を組み合わせて鍛えた地肌の美しさと、沸(にえ)の厚くついた湾(のた)れ調の刃文に特色をみる。国光は鋭い小沸(こにえ)出来の直刃(すぐは)を得意としたが、弟子の行光はその作風を受け継ぎ、さらに正宗は沸の激しい大乱刃(みだれば)を焼き、独特の美的表現を創始した。南北朝時代には正宗の子貞宗(さだむね)、ついで広光、秋広が輩出した。貞宗は正宗より穏和で、互(ぐ)の目(め)乱刃が多いが在銘品がない。広光・秋広は趣(おもむき)を変え、飛焼(とびやき)の多い皆焼(ひたつら)刃をはじめ在銘品・紀年作もある。
 室町末期の相州物は「末(すえ)相州物」とよばれ、またのちに北条氏の城下町小田原の地で鍛刀した康国、康春一門のものなどを「小田原相州」とよんで区別している。[小笠原信夫]

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