箱岡(読み)はこおか

日本歴史地名大系 「箱岡」の解説

箱岡
はこおか

[現在地名]秋田市山王・八橋・川尻

川尻上野かわしりうわのから八橋やばせにかけての地。小丘が連なり、久保田くぼた郊外の佳景の地として「羽陰温故誌」に

<資料は省略されています>

とある。藩政期には藩主の休憩地でもあり、「龝田伝記」(羽陰温故誌)に「慶長七年佐竹義宣御城地見立ノタメ鷹野ニ出ル、老人来タリテ曰ク、此処ハ箱岡ト云処ナリ、是ニ年久毘沙門ノ立テ有ナリ、彼山ヘ御城ヲ築キ玉ヒ成就ノ上ハ時々御鷹野狩ニ御出ナルヘシ、其時爰ニ御昼休処ニ定メ玉フヘシ」と伝える。大小の社も多く稲荷神社・箱岡神明社・毘沙門びしやもん堂・瓊宮たまみや神社が建つ。箱岡神明社は久保田外町商人の参詣も多かったらしく、「上肴町記録」弘化二年六月一二日に神明社祭礼について次のようにある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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