節供始(読み)せっくはじめ

精選版 日本国語大辞典 「節供始」の意味・読み・例文・類語

せっく‐はじめ【節供始】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生まれた子が初めて迎える端午(たんご)(=五月五日)または上巳(じょうし)(=三月三日)の節供。また、その日の祝い。初節供
  3. 遊女がその郭(くるわ)で迎える初めての節供。
    1. [初出の実例]「深いお客の御方(かた)より、幟(のぼり)・兜(かぶと)を御進上、宮城野さまの節句始、おなじみなくばどふぞ又、やり手衆も気がつかぬ」(出典浄瑠璃・賀古教信七墓廻(1714頃)三)
  4. 五節供のうちの最初の節供。正月七日の人日(じんじつ)の節供をさす。七日正月。
    1. [初出の実例]「正月七日節供始(セックハジメ)なり」(出典:評判記色道大鏡(1678)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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