築地山城跡
ついじさんじようあと
[現在地名]岡山市草ヶ部、赤磐郡瀬戸町菊山
砂川流域に広がる低湿地帯の北側、北方に古代山陽道を俯瞰する山頂にあり、大廻・小廻山城跡ともよばれている。この山は山頂に城跡の土塁がめぐっていることから、古くから築地山とよび習わされている。土塁については、「撮要録」に安永四年(一七七五)の上道郡菊山村(現瀬戸町)と草ヶ部村・築地山村・砂場村の山論において「築地山四天屋敷之古跡」と記されていて、地元では古くから注目されていたもののようである。山頂は大廻山・小廻山の二つの峰に分れており、城跡はこの二つの峰とその間の谷を囲んで位置している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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