篠笥郷(読み)ささきごう

日本歴史地名大系 「篠笥郷」の解説

篠笥郷
ささきごう

和名抄」は諸本ともに訓を欠くが、「淡海之佐々紀山君韓(「古事記」安康天皇段)、「近江狭狭城山君韓(「日本書紀」雄略天皇即位前紀)、「佐々木山」(天平感宝元年閏五月二〇日「聖武天皇施入勅願文」中村文書)、「沙沙貴神社」(「延喜式」神名帳)などの例からササキであることは確実である。郷名・地名表記の篠笥という例は古代文献に所見がない。平城宮跡出土木簡にみえる「蒲生(郡)薩□郷民使弓□」の「薩□郷」は当郷とみられ、出土遺構は養老元年(七一七)直後のものと考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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