篠路屯田兵村(読み)しのろとんでんへいそん

日本歴史地名大系 「篠路屯田兵村」の解説

篠路屯田兵村
しのろとんでんへいそん

明治二二年(一八八九)に篠路村の西端部、新琴似しんことに兵村の北側に入植した屯田兵によって形成された兵村。入植者はおもに西日本で募集した士族屯田兵二二〇戸(家族を含め計一千五二人)。出身地は熊本県四六・福岡県一三・徳島県二九・山口県四三・和歌山県三七・石川県三二・福井県二〇で、入植後は札幌周辺の屯田兵村によって組織された第一大隊の第四中隊に編制された。兵村は明治一九年に琴似新川(現在の創成川の麻生地区以北)開削とともに造られた茨戸ばらと新道(現在の国道二三一号)を基準に区画された。この道からほぼ直角の西北西方に向かって一番通から四番通までの四本の道を設け(三番通は現道道札幌―北広島環状線)、その両側に兵屋を配置した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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