屯田兵村(読み)とんでんへいそん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屯田兵村」の意味・わかりやすい解説

屯田兵村
とんでんへいそん

屯田兵によって形成された集落。日本では明治初期に北海道の開拓と北辺の警備,士族授産事業を兼ねて入植した開拓集落をいう。屯田兵村では1戸あたり約 5haの土地と共有地が与えられ,開墾の成功後は自作農として自立することができた。規模は約 200戸を1中隊として組織され,これが集落構成の単位となった。耕地はアメリカのタウンシップ方式を取入れ,整然たる碁盤目状の土地割が実施された。札幌市西区の琴似 (ことに) ,室蘭市の輪西 (わにし) 町などがその例。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android